快適だけど危ない?『ぬるま湯ホワイト企業』が20~30代にとって危険な理由

「残業は少ない・ノルマも緩い・納期に追われない」「人間関係も良好・福利厚生も悪くない」
でも「物足りない」「成長の実感がない」「毎日ルーチンワークで刺激がない」「新しい挑戦・難易度の高い業務は回ってこない」「昇進は年功序列」…
そんな企業を『ぬるま湯ホワイト企業』と当サイトでは定義します。
実際にぬるま湯ホワイト企業から転職して、やりがい、成長機会、年収アップを手に入れた私が実体験を踏まえながらぬるま湯ホワイト企業から転職すべき理由を解説します。
・ぬるま湯ホワイト企業は「市場価値」が上がらないことがリスク
・20~30代前半は飯のタネを植え、育てる期間。この期間に何も学べていないと市場では「使えない人」
・まずは自分の市場価値をチェックするところから小さく始めよう
・20~30代前半の会社員
・会社に不満はないが、何か物足りないと感じている人
・ルーチンワークばかりでスキル・経験が積めていない人
・ホワイト企業から転職を考えている人

将来のキャリアに危機感を感じ、30代で大手電機・精密機械メーカーに転職。
現在は経理職として、決算、事業計画、M&Aなどの重要業務に従事しています。
転職後はスキルも年収も飛躍し、200万円の年収アップとやりがいある仕事を手に入れることができました。
このブログでは、当時の自分と同じように「会社に大きな不満はない。でもこのままでいいのか不安」 と感じている人に向けて、20〜30代での“攻めの転職”のリアルとノウハウを発信しています。
なぜ快適なはずの職場が危険なのか
先に結論を記載すると、以下となります。
スキル・経験を積めないと市場価値が上がらず、変化に対応できないから
順番に説明します。
□ルーチンばかりで挑戦・成長の環境がない
冒頭のぬるま湯ホワイト企業の定義でも書きましたが、ぬるま湯ホワイト企業では特にルーチンワークが業務の主となっていることが多いと思っています。
新しいチャレンジやプロジェクトが中々立ち上がらず、やっと始まったと思ってもやっぱりルーチンワークに戻り…というのを繰り返しているのではないでしょうか。
新しいチャレンジや経験をしなければ、スキルは磨かれません。
私の前職ではこの状況で、新しいチャレンジを嫌い、業務はルーチンワークのみとなり、それが会社の成長を鈍化させ、成長しない企業では従業員のモチベーションも上がらず、でも新しいチャレンジはせず…。
ということの繰り返しで、まさに負のスパイラル状態でした。

このスパイラルを断つべく、新規事業プロジェクトにも参加させていただき役員・従業員に対して価値を訴えましたが、残念ながら鳴かず飛ばず。
このような状況において、5年後、10年後のキャリアを描くことはできませんでした。
□ぬるま湯環境では思考停止。現状維持バイアスが強い
ぬるま湯に浸かっている=楽な環境に身を置いていると、どうしても現状維持の思考になり未知のものや変化を受け入れられない思考に陥ります(現状維持バイアス)。
職場全体が現状維持の雰囲気であるなるならば、より一層「このままでいいんだ」という思考を加速させます。(だってみんな同じに見えるから)
結果、危機意識が薄れスキルや経験が身に付かないことにすら気付けなくなります。
ぬるま湯という職場環境そのものが、あなたを弱くします。
□結果:市場価値のない「使えない人」になってしまう
転職市場では「何ができるか」「どんな経験があるか」が重視されます。
ぬるま湯につかり、ルーチンワークしか取り柄がない人は、転職市場では「使えない人」「その他大勢の1人」です。
自分が社長だったとして、経験豊かで様々な業務をこなせる人と、特定のルーチンワークしかできない人のどちらを採用しますか?
勿論、ルーチンワークを求める求人もありますが、多くの場合前者のほうが魅力的に映るのではないでしょうか。
楽な環境に甘えていると、「成果ゼロ・経験薄」のまま年齢だけが上がります。
そのため成長できる環境に身を置き、スキル・経験を培っていくことが大切になります。ついつい周りに流されてしまうぬるま湯環境ではダメなのです。
「でも、今の会社は安定しているし、給料も悪くない。成長はできないかもしれないけど転職する気がなければ別に今のままでいいんじゃない?楽だし。」
という声も聞こえてきそうですね。(なぜなら私が20代のころにそう思っていたからです。)
では、絶対に倒産しない会社はありますか?コロナのような未曾有のパンデミックが発生したり、リーマンショックのような経済恐慌に陥ったときにも今の会社で大丈夫と言えますか?
また今後、結婚・出産・育児・介護などのライフイベントの変化があると思いますが、今の生活が変わらないと言えますか?
近年、日本を代表するような大手企業でも経営難に陥り、従業員のリストラを発表するなどしています。
- 日産自動車:世界で2万人を削減
- 東芝:2024年度から3年間で、最大4000人の人員削減
- 住友化学:2025年3月末までに連結従業員数の約1割、4000人削減を計画
- 資生堂:従業員の約4.5%の1500人早期退職を募集
またライフイベントは変化し、その時々で求められるものは変わります。
- 結婚、出産、育児、介護など…
- 給料、残業時間、会社の制度(産休・育休など)、勤務地など…はその時々で必要なものは変わる。
普遍的でどこでも通用するスキル・経験を磨いておけば、例え会社が倒産しても助かっている業界に転職すればいいだけですし、パートナーが出産・育児等で働けなくってお金が苦しいのであればより報酬の高い会社に転職すればいいだけです。

大事なのは、会社がどのような状況になっても自分と家族を守ること/会社と共倒れにならないこと。
そのためには、日々スキルと経験を磨き、いつでも稼げる自分を作りあげる必要があります。
特に20~30代前半は危険
30後半や40歳になってからいきなり未経験の分野の仕事をすることは難しく、たいていの場合、20~30代前半でやってきた延長戦で仕事をすることになります。
例えば、営業、マーケティング、人事、労務、法務、会計等々

言い換えれば、20~30代は新しいことにチャレンジし、今後自分が会社員として生き残っていく大切な時期です。
20代のうちにメシの種を植え、水をやり大きく成長させていく時期にぬるま湯に浸かっていては何も育ちません。
まずは小さなところから始めよう
ではどのようなスキル経験があればよいのか?自分の今のスキル経験はどう評価したらよいのか。
と、迷う方もいると思いますので、まずは転職サイトを覗いてみることをお勧めしています。
今募集されている求人に応募できるだけのスキル・経験があるのか、自分とのギャップを確かめることができます。
今の自分と同じ職種や業界を選択して、実際にどのような募集があるのか検索してみましょう。
この際、年収は今の年収も検索しつつ、段階的に上げてみて検索するのがおすすめです。
例:転職サイトで検索 私の前職の場合
- 職種:財務経理職
- 勤務地:東京、関東
- 業種:メーカー(自分の業界のものを選択)
- 雇用形態:正社員
- 年収:現在のもの⇒+100万円⇒+200万円と順に検索
- その他こだわり:完全週休二日制、年間休日120日以上
年収を少し上げるのは、それが将来5年後、10年後のあなたの姿だからです。おそらく年収をあげると求められるスキルや経験も変わってくることがわかると思います。

5年後、10年後に今の会社でそのスキル・経験が身につけられるのかという観点でもチェックしてみましょう。
まずは登録不要の範囲で。
まとめ
・会社やライフイベントの変化に備えて、スキルと経験を磨こう
・そのためにはぬるま湯環境ではなく、成長できる環境に身を置くことが大切
・まずは小さなところから、転職市場を覗いてみて自分と求人のギャップを知ろう
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもヒントになれば幸いです。

将来のキャリアに危機感を感じ、30代で大手電機・精密機械メーカーに転職。
現在は経理職として、決算、事業計画、M&Aなどの重要業務に従事しています。
転職後はスキルも年収も飛躍し、200万円の年収アップとやりがいある仕事を手に入れることができました。
このブログでは、当時の自分と同じように「会社に大きな不満はない。でもこのままでいいのか不安」 と感じている人に向けて、20〜30代での“攻めの転職”のリアルとノウハウを発信しています。
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