転職のやり方

【転職】私が採用面接で聞かれた質問と答え

はす

転職の山場である「面接」。

折角書類選考は通っても面接がグダグダだとお祈りメールを頂くことになります。

この記事では、面接はすべて通過した私が、実際聞かれた質問と、その意図、答え方のポイントをまとめます。
これから面接を受ける人にとって、リアルな参考になれば幸いです。

27歳・転職検討中
27歳・転職検討中

「面接って、どんなこと聞かれるんですかね?今の会社がぬるすぎて転職には興味ありますが…でも面接ってガチガチに緊張しそうで…不安です…」

わかる!私もぬるま湯ホワイト企業から転職したとき、最初の面接は震えと脇汗びっしょり
「これまでの成果」や「失敗から学んだこと」とか、「ホームページのこれ見たと思うけどどう思った?」とか「希望年収は?」とか、踏み込んだ質問もあったよ。

27歳・転職検討中
27歳・転職検討中

うわ~準備してないと絶対詰みますね…

でもね、聞かれることには“傾向”があるから、ちゃんと準備すれば大丈夫。今日は実際に聞かれた質問を全部まとめたから、それをもとに準備してみて!


以下の記事で私の転職時のデータも公開しているので合わせて参考にしてね!

聞かれた質問一覧(実体験)

  • まずは自己紹介をお願いします
  • なぜ今の会社を辞めようと思ったのですか?/転職理由を教えてください。
  • 当社を希望している理由を教えてください
  • 具体的な成果を教えてください
  • 自分の強みと弱みを教えてください
  • ホームページの○○をみてどう思った?
  • 年収・勤務地などの希望条件はありますか?海外転勤はできますか?
  • 最後に質問はありますか?

順番に質問意図と私の回答を紹介していきます!

各質問の意図と私の回答

Q.まずは自己紹介をお願いします

質問意図:形式的なもの。ただし、出身企業で何を経験したかはざっくり聞きたい。

回答:職務経歴書で記載していることを2分~3分程度で答えました。

本日は面接の機会をいただきありがとうございます。はす(名前)と申します。現在は○○メーカーである○○株式会社で勤務しております。会社規模は連結売上高○○億円、従業員数○○人、プライム上場企業となります。
現在所属する○○部(経理の部署)は20名の部署となり、私の役割としては主に制度会計における月次決算・連結四半期決算および開示関係資料の作成や監査法人対応を担当しております。子会社の経理担当して税務申告業務の経験もあります。
また約2年間は○○部(企画の部署)に所属しておりました。そこではグループ全体のM&A推進をメインミッションとしておりました。
私の役割としては対象会社の事業計画書の作成や精査・株式価値評価、DD字の外部専門家とのコミュニケーションを実施。また、社内の投資管理の改定・運用・教育を実施しておりました。
ほかにもDX推進や新規事業関連プロジェクトにメンバー兼事務局として参加しておりました。
以上が、わたしの自己紹介tと経歴となります。どうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介は必ず求められるので、しっかり用意しておきましょう。
一度作ればすべての面接で使いまわせます。

Q.なぜ今の会社を辞めようと思ったのですか?/転職理由を教えてください。

質問意図:すぐ辞めないかを知りたい。

回答:可能な限り前向きな転職理由を話して「すぐに辞めませんよ」をアピール。可能であればその会社でなければならない理由を付けれると好印象

現在の会社は○○株式会社の連結子会社である関係で、社長をはじめ本部長や部長など主要なポストは当該会社の方が務められています。
世界的企業の豊富な知見を活用できるというメリットはありますが、私としては将来マネジメントとして会社に影響力を持ちたいと思っていますので、この年齢で転職し、転職先でマネジメントを目指すことを決意しました。
また折角の転職ですので、私と妻の地元である関西にて転職活動をしています。

Q.当社を希望している理由を教えてください

質問意図:どれだけ自社を勉強してきているか、どのような考え方を持つのか知りたい。転職理由との一貫性を確認

回答:転職理由と一貫性を持たせること。またこの回答は会社ごとに用意する必要がある。

御社が今後も成長が見込まれる市場に属し、かつその中で常にイノベーションを創出し、事業を展開されていることが理由です。
私の長期的なビジョンにも関係しますが、将来的に数字を武器に新規事業の分析、企業価値向上に資する施策を提言し、社会に価値を提供することが目標です。この長期目標を達成しようとしたとき、専門的なスキルに加えて幅広い視野・経験が必要であり、またチャレンジできる事業環境が必要だと考えています。そのため競争が激しいエレクトロニクス分野の市場に属しながらも、常に成長し、イノベーションを創出し続ける御社であればチャレンジする環境は十分にあるのではと思い、志望させていただきました。

Q.具体的な成果を教えてください。

質問意図:職務経歴書では記載しきれていない成果を確認。若手ではそんなに大きな成果は期待されておらず確認したいのは「どのように考え、行動する人物なのか」

回答:必ず聞かれるのでエピソードを2つ、3つ用意しておこう。例を2つ掲載しておきます

回答1
当社の連結子会社の1つに当社の事業を分社化してできた会社があります。
私は、月次決算書、法人税申告書および消費税申告書を作成する業務を担当していました。前任者が退職をした関係上引継ぎ期間が短く、すべてを引き継いだわけではない状態でスタートしました。また私自身経理2年目ということでわからない点も多く、非常に苦労しながら決算業務を回していました。
まず現場を知らないと原価などが適切かどうかの判断もつかないと思い、工場見学をお願いしました。どういう製造工程なのか、在庫とはどういうものでどういう状態で保管されているのか、固定資産台帳に乗っている機械はどれなのか、そもそも何を販売し利益を得ているのかなど現場の方に教えていただきました。工場は事務所からだと片道3時間かかりましたが、わからない点や現場からの質問相談など機会があればなるべく岡山に足を運ぶようにし、現場とデスクを往復しておりました。
結果として税務申告書含めて子会社の通年決算を大きな問題なくやりきることができ、子会社の社長や自身の上司からほめていただき、また同年代の中では高い評価をいただきました。この経験を通じて会社における決算の基礎を学び、また経理といえどもデスクに張り付くのではなく現場を見てイメージをつける必要性を感じました。

回答2
M&Aでの成果となります。
買収先はオーナー会社でかつ社長が高齢で、他の取締役に事業を継ぐ意思はなく会社の消滅もあり得る状況でした。少なくとも1年以内の社内の取締役会決議を得る必要がありましたが、先方の会社規模は小さいことから取引先銀行が先方の代理人として交渉。タイムリーな交渉ができない状況でした。
私のミッションは株式価値算定。5か年事業計画書はその銀行が作成してきました。
ただし当該事業計画書は急激な右肩上がりの事業計画であり実現可能性に疑問あり。結果当社が想定していた企業価値からかけ離れた買収金額が算定される状態でした。
スピーディかつ妥当性がある事業計画書を作成する必要がありました。またオーナーとっての最大の関心ごとはいくらで会社を買ってくれるのかということで不興を買えば案件がドロップしてしまう緊張感もありました。
事業部門と迅速に会話を行い、市場予測や当社内での類似製品の年平均成長率や予算数値を参考に妥当性を確認。人員計画/設備投資計画を事業部門と都度打ち合わせをしながら作成。
結果、当初銀行が作成した事業計画書よりも実現可能性が高いと思われる事業計画書を作成し、株式価値評価においても数億円、割合にして30%以上株式価値が下がる結果となりました。銀行を通じて当社の事業計画の前提条件や妥当性を株主にも説明し、事業計画およびそこから導き出される株式価値にもご納得いただけまして、無事に株式譲渡が成立しました。

Q.強みと弱みを教えてください

質問意図:どれだけ自己分析できているか。また弱みに対する打ち手を考えられているか

回答:強み/弱みは素直な回答でOK。ただし、弱みの部分は打ち手(対策)をセットで話すこと

強み:常に物事の本質・目的が何か・原理原則を考える姿勢
弱み:気になった点があれば納得するまで確認するため、手が止まる場合があること
→弱み(対策):常に情報収集のためのルートを用意するよう心がける、小さなところではこのWebサイトや本を常に用意/アップデートする。社内ではキーマンを抑えておくこと。社内だけでなく外部専門家と積極的にお付き合いし情報収集に努めること。

Q.ホームページの○○をみてどう思った?

質問意図:自社をどれだけ研究しているか、志望度を知りたい

回答:ここは用意できていなくて、正直焦りました。うっすら見ていた記憶を頼りに今までの回答と一貫性が失われないように答えました。

御社のHPにはポートフォリオ変革を同時に掲載されていたと思いますが、○○はこのポートフォリオ変革の一環ではないかと感じました。
経営企画に所属したのでポートフォリオ変革に興味があり、かつ前職ではあまり担当できなかった分野ですので御社の中で経験もしたいと思っております。

Q.年収・勤務地などの希望条件はありますか?海外転勤はできますか?

質問意図:企業側は採用する場合、社内申請を通すので年収などの条件を固めておきたい。また、勤務地については採用後の人事ローテーションも踏まえて聞いてきている

回答:素直に回答しましょう。ちなみに私は海外勤務はNOですが、きっぱりとNOと言いすぎると印象悪いかなと思ってそれとなくNOを伝えました。笑

希望年収は○○万円です。
勤務地については関西を希望しています。また海外転勤については妻がおりますので、その時々に応じて妻とも相談しながら自分のキャリアと家庭状況を踏まえて総合的に判断したいと思っております。

Q.最後に質問はありますか?

質問意図:自社をどれだけ研究しているかを知りたい

回答:テンプレートな質問をいくつか用意しておきましょう。

御社の事業計画書を拝見しましたが、2030年に売上高○○兆円達成とありました。
今の売上高からするとアグレッシブな計画にも感じましたが、達成のためにどのような手段を取られるのか、また達成に向けて○○部(自分が入社することになる部署)はどのように関わっていくのか、差し障りのない範囲で教えてください。

面接を通じてわかったこと【採用はここを見ている】

27歳・転職検討中
27歳・転職検討中

質問と回答のイメージはわかったけど、一言で言うとポイントは何?

ポイントは、転職理由~志望動機まで一貫性があることが重要だと感じました。
私はとにかく「成長したい」「成長するには大企業がもっとも効果的」「中でも御社には○○という特徴がある」という一貫性を通しました。
結果、私は面接では落ちませんでした。

面接準備に役立ったこと

面接のために準備をしましたが、特に役立ったのは以下です。

  • エージェントとの面接練習(ロールプレイング)
  • カンペの用意

エージェントとは面接練習が可能です。事前に一貫性が崩れていないかなどチェックしてもらいましょう。

また最近の面接はWebが多いので、カンペが用意できます。
画面に映らないようにカンペを用意しておきましょう。
私は座っている向かいの壁にカンペを貼り付けていました。笑

まとめ:面接は“対話”。準備次第で印象は変わる

さて、いろいろ記載しましたが、ポイントは「一貫性」です。

Web面接の場合はカンペも有効なので、作成してみてエージェント等にチェックしてもらうのもいいでしょう。

ただ、相手の質問に対してカンペ通りに答えるとちぐはぐな回答をしてしまう場合もあります。

きっちりと相手の質問を聞き、理解し、場合によってはカンペをその場でアレンジしながら回答する必要があります。

要は「相手と対話」することが大切です。これは日常の仕事でも同じです。

質問をしてもお役所的な回答しかしない人は印象が悪いですよね?

わからなくても質問を受け止めて真摯に回答する人はそれだけで好印象です。面接官も人間ですし、これから一緒に働く人を見極めているので、相手と会話し、真摯に回答することを心がけましょう。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

はす
はす
大手電機・精密機械メーカー経理職
Profile
新卒9年間「働きやすいけれど成長実感のない」ぬるま湯ホワイト企業に勤務。
将来のキャリアに危機感を感じ、30代で大手電機・精密機械メーカーに転職。
現在は経理職として、決算、事業計画、M&Aなどの重要業務に従事しています。
転職後はスキルも年収も飛躍し、200万円の年収アップとやりがいある仕事を手に入れることができました。
このブログでは、当時の自分と同じように「会社に大きな不満はない。でもこのままでいいのか不安」 と感じている人に向けて、20〜30代での“攻めの転職”のリアルとノウハウを発信しています。

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