ぬるま湯企業から大手企業に転職して感じたギャップとは?

新卒から9年間、ぬるま湯のようなホワイト企業に勤めていた私が、思い切って大手企業へ転職。
転職直後にまず感じたのは、「うわ、全然違う…!」というカルチャーや働き方のギャップでした。
正直、戸惑ったこともたくさんあります。でもそのぶん、成長ややりがいを実感できたのも事実です。
この記事では、「ぬるま湯企業 → 大手企業」への転職で実際に感じた良いギャップ・悪いギャップを、リアルな体験に基づいてまとめました。
転職を考えている方にとって、心構えと判断材料になれば嬉しいです。
【良いギャップ】
- 仕事・同僚のレベルが高く、成長スピードが早い
- 任される範囲が広く、やりがいがある
- まともな人が多い
- 給料の上昇スピードが速い
【悪いギャップ】
- できない人は置いて行かれる
- 雰囲気はややドライ
- 指示は少なく”自走”が求められる

将来のキャリアに危機感を感じ、30代で大手電機・精密機械メーカーに転職。
現在は経理職として、決算、事業計画、M&Aなどの重要業務に従事しています。
転職後はスキルも年収も飛躍し、200万円の年収アップとやりがいある仕事を手に入れることができました。
このブログでは、当時の自分と同じように「会社に大きな不満はない。でもこのままでいいのか不安」 と感じている人に向けて、20〜30代での“攻めの転職”のリアルとノウハウを発信しています。


良いギャップ
①仕事・同僚のレベルが高く、成長スピードが早い
ぬるま湯企業にいたころは毎年業務がルーチン化しており、「今年も同じ業務か…」と思うことが多かったです。
転職後は、自身の専門分野である経理的な仕事(決算など)に加えて、M&Aの新規プロジェクトや最新のAIを使ったプロジェクトなどにもかかわれるようになり、業務の難易度が別世界です。
併せて同僚のレベルも高く、自分が考えもつかないアイデアを出す人や、圧倒的な事務処理能力で次々と業務をこなす人など優秀な人がゴロゴロいました。
付いていくのは大変ですが、その分短期間で知識・経験を吸収することができるのを実感しています。
②任される範囲が広く、やりがいがある
前職では「この作業だけやっていればOK」という分業体制でしたが、今の職場では「あなたの担当領域はここ。どう進めるかは任せる」というスタンスです。
業務の自由度が高く、裁量も大きいため、自分の工夫次第で成果や評価が変わるのが面白いところ。やりがいと責任がセットで求められる環境に、モチベーションも自然と高まります。
③まともな人が多い
「転職して今みたいな人間関係が築けるか不安だ…」と不安材料の1つでしたが、大手企業はまともな人だらけでした。
逆に難癖付けてくる人や、鬱陶しいおじさんみたいな人を見つけるほうが難しいです。業務の相談した際も高いレベルで理解してくれるので話が早いですし、協力をお願いする際にも当たり前に自分事として捉えて親身になってくれる人が多い印象です。
人間関係というのは転職時の不安の1つだと思いますが、大手には当たり前のように人間が出来た人がそろっていました。
④給料の上昇スピードが速い
正直うれしい誤算でした。私は転職して2年になりますが、2年間で100万円年収が上がりました(残業代除きです)。特に昇進・昇格をしたわけでもないです。
理由は、毎年ベアアップと定期昇給幅が大きいから、となります。
私の前職でもベアアップや定期昇給はありましたが、せいぜい月額7,000円(賞与込みで年間10万円)上がれば良いほうでした。
2年間で100万円ということは、1年で50万円、賞与も算定に含めて月3万円ぐらい上がっている計算になります。
悪いギャップ
①できない人は置いて行かれる
良い意味でも悪い意味でも実力主義です。仕事ができない人・成長が遅い人は置いて行かれます。転職後最初のうちはもちろん業務引継ぎもあり手厚くフォロー頂けますが、半年・1年と経過するとあとは自己責任です。
できない人のフォローはしていられません。職場に居づらくなり転職するか、別の部署等にひっそりと異動していきます。
②雰囲気はややドライ/雑談や飲み会は少ない
これは仕事が忙しい結果、雑談や飲み会をしている暇がなく結果ドライになってしまっているといったほうが的確です。
もちろん雑談/飲み会がゼロなわけではなく、昼休憩や合間に適切に雑談はしています。ただ、和気あいあい・ゆるーく仕事という雰囲気ではないです。皆さん100%の力で仕事をする前提の職場です。
③指示は少なく”自走”が求められる
社内では優秀な人の1つの定義は「自走できる人」とされています。自走とは自分で課題を見つけ、テーマを設定し、周りを巻き込み、課題解決まで導ける人のこと。
上司から指示はありますが、具体的・的確な指示ではなく「○○の課題お願いできる?」など、あとはどうやって解決まで導くかは自分次第。
若手のうちは「解決策」の模索能力が求められ、役職が上がれば上がるほど、「課題を見つける」という最初のステップの能力が重視されるようになります。
指示待ち人間は「できない人」とされます。
ギャップへの向き合い方
転職時には大なり小なり現環境とのギャップを感じます。
その時に必要になるのが「適応力」です。
大切なのは、変化した環境にどう適応するかを考えること。
たとえば、
指示が少ない → 自分で論点を整理して提案する力
スピードが速い → 完璧主義を手放し、8割でも回す力
こういった“環境対応力”こそが、実は転職後に最も求められるスキルなのだと思います。
また、何のために転職をしたのか?と迷ったときには転職理由に立ち返るのも必要です。
私の場合は、やりがいと成長環境を求めて転職したので、あらゆる状況に適応することもまた成長ですし、難易度の高い仕事は望んでいたはずのことです。
どうしても目先の辛さに目が行きがちですが、初志貫徹。目的を忘れないようにしましょう。
そのためには転職時にしっかりと自己分析を。
まとめ:ギャップは悪ではなく成長材料
違和感やプレッシャーを感じる場面は、自分が変化を迫られている証拠です。
つまり、「ギャップがある」ということは、そこに“成長の余地”があるというサインでもあります。
私自身も、最初は戸惑ったことが多かったですが、2年経った今はむしろ「前職では得られなかった経験が毎日積み重なっている」と実感しています。
「ギャップ=違和感」ではなく、
「ギャップ=学びの種」と考えることで、転職後のメンタルはグッと安定します。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆様のヒントになれば幸いです。

将来のキャリアに危機感を感じ、30代で大手電機・精密機械メーカーに転職。
現在は経理職として、決算、事業計画、M&Aなどの重要業務に従事しています。
転職後はスキルも年収も飛躍し、200万円の年収アップとやりがいある仕事を手に入れることができました。
このブログでは、当時の自分と同じように「会社に大きな不満はない。でもこのままでいいのか不安」 と感じている人に向けて、20〜30代での“攻めの転職”のリアルとノウハウを発信しています。
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